あ行
ヴィンセント
画家。親友チャールズ・ストリックランドと南フランスのアルルで
共同生活を送るも、わずか一ヶ月で破綻。精神を病み、自らの耳を
切り落としてしまう。モデルは画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。
【PAINT IT BLACK ~ある画家の生涯~】
か行
クローディアス
ハムレット大王の弟。大王を暗殺し、代わってデンマーク国王となる。
国民に対して圧制を敷き、重い税金を掛ける。賄賂を貢ぐ貴族を重用し、
従わないないものは容赦なく処罰した暴君。ハムレットの伯父にあたる。
【真夏の夜のハムレット】
源氏物語より 葵上
2008年4月16日初演。PHOENIX SIDE STORY。
<STORY>
ナイトクラブ「PHOENIX」は運命の女神に惑わされた最も派手な夜となった。
シーラカンス、原宿ゴールドラッシュ、聖火、ギャルソンパブ、黒鳥の湖…。
PHOENIXの翼に抱かれて、俺たちの理性が真っ逆さまに落ちはじめた頃、
その男と女は入ってきた。ふたりは快楽をむさぼりつくていた。
女が男にささやいた。「他の女の手に渡るくらいなら、その女を呪い殺す。」
やがて、男の耳に、自分が思い通りに扱ってきた女の歌声がつんざくように響き渡る。
もはや夢か現実か判らない…。
さ行
た行
TAX AND THE CITY ~長距離走者の孤独~
2008年9月10日初演。PHOENIX SIDE STORY。
<STORY>
1500種類もの税金が課せられた未来の街「TAX CITY」。
税金が払えなくなった人間のために、政府は「TAX SHOES」を開発した。
万歩計のように、走った歩数がカウントされ、未納分に換算されるのだ。
アランは税金を払うため、長距離走者となってひたすら走り続けていた。
走りながら、彼の頭の中には、世の中の様々な事件・矛盾・疑問が駆け巡る。
そんな彼の寡黙な走りを見て、国税庁の男が声をかけてきた。
やがてアランは、納税の広告塔として、TAX CITYマラソンに出場することになるが…。
TAX SHOES
TAX CITY政府が、税金滞納者の救済処置として開発した特殊シューズ。
これを履いて走った歩数は万歩計のようにカウントされ、
1000歩が1ドル分に換算されて、税金の未納分に補填される。
【TAX AND THE CITY】
チャールズ・ストリックランド
株のトレーダーとして世界経済の中枢で活躍するも、
偶然出会った一枚の絵に衝撃を受け、35歳にして画家を志す。
楽園を求め逃避したタヒチで、人類の未来に訪れる
悲劇を描き続け絶命。モデルは画家ポール・ゴーギャン。
【PAINT IT BLACK ~ある画家の生涯~】
な行
ナイトクラブ PHOENIX
2008年4月5日初演。PHOENIX 第1回公演。
<STORY>
時は、21世紀初頭、東京。
新宿に突如「PHOENIX」という名のナイトクラブが現れた。
ここでは、音楽を演奏するバンドメンバーたちと、
様々な社会的立場の客たちによる悲喜こもごもが交わされる。
NO NUKES MORE HEARTS
2008年7月5日初演。PHOENIX SIDE STORY。
<STORY>
ナイトクラブPHOENIXで、4人の若い学者が時空を超えてテーブルを囲む。
ノーベル、エジソン、アインシュタイン、エンリコ=フェルミ。
いずれも後の歴史に名を残し、天才と賛美される男たちであった。
ダイナマイトから核エネルギーまで、討論は多岐にわたり、
彼らの夢と熱意は、店内の喝采を集めた。
その一方で、店内の狂騒から取り残された科学者崩れの男がいた。
天才たちの話に羨望と畏敬はあるものの、どこかに違和感を感じていた。
は行
ハムレット
デンマーク王国王子。父王ハムレット大王の死後、引きこもりがちとなる。
突如謎の電流を受け、21世紀のロックスター、ジョナサン=ジョースターと
時空を越えて入れ替わってしまう。【真夏の夜のハムレット】
PHOENIX
HEREの劇中において共通して登場する、時間・空間・人智を超えた存在。
ナイトクラブ、劇場、絵画、音楽など、有形無形を問わず化身する。
フェニックスとはギリシャ神話の不死鳥を指すのが一般的だが、
ベンヌ(エジプト)、フマ(ペルシア)、ジャール=プチーツァ(ロシア)、
鳳凰(中国)など、様々な神話や遺跡に姿を残すのが興味深い。
多くの場合は、その体を炎に包み、死してもなお灰の中より甦ると伝承される。
ふたご座 カストールとポルックス
2008年5月23日初演。PHOENIX SIDE STORY。
<STORY>
ナイトクラブ「PHOENIX」に双子の客が現れた。
頭脳明晰の兄カストールと、強靭な肉体をもつ弟ポルックスである。
実は、双子の本当の年齢は11歳。密航者であった。
しかし、PHOENIXの入り口をくぐった途端、
二人の体は突然大人になってしまったのだ。
仲の良いはずの二人は、やがて一人の女性を巡って争いを始める。
ブラザーズ ~兄弟の地平~
2008年11月30日初演。PHOENIX SIDE STORY。
<STORY>
1970年。コロラド州の田舎町。子供に恵まれなかった農場の老夫婦が
病院に捨てられた二人の男の子を養子として迎えた。
夫婦は二人にジョーイ、トムと名づけると惜しみのない愛情を注ぐ。
好きなテレビ番組、好きな本、好きな音楽。
全てが同じ仲良しの兄弟は、すくすくと育っていった。
唯一違っていたのは、兄のジョーイは白人、弟のトムは黒人、肌の色だけであった…。
PAINT IT BLACK ~ある画家の生涯~
2008年10月26日初演。PHOENIX 第4回公演。
<STORY>
株のトレーダーとして経済界で名を馳せたチャールズ・
ストリックランドは、偶然出会った一枚の絵に魅了され、
それまでの全てを捨てて、絵画の世界に踏み込んだ。
志を同じくする親友ヴィセントと共同生活を試みるも破綻。
パリで開催した個展も散々たる結果に終わる。
失意と困窮に打ち砕かれたストリックランドは、
一人楽園をもとめて、太平洋に浮かぶ南の島タヒチに渡る。
しかし、タヒチはもはや至福の地ではなかった…。
鳳凰伝 ~北京燃ゆ~
2008年6月13日初演。PHOENIX 第2回公演。
<STORY>
1960年。中華人民共和国、首都北京。
二人の京劇役者が絶大な人気を誇っていた。
美貌の女形ション・テイエイと、巨漢の男役トァン・シャオロウである。
テイエイは、兄弟子シャオロウに、密かに恋心を抱いていた。
しかし、文化大革命により、京劇役者たちは次々と弾圧されてしまう。
暴徒と化した北京市民、武装した紅衛兵が劇場を取り囲む中、
覚悟を決めたテイエイとシャオロウは、禁断の演目「鳳凰伝」の上演に挑む!
ま行
前田士郎
英国ケンブリッジ大学に留学し、自動車を愛したミスターダンディ。愛称ショーン。
帰国後、晶子と運命の出会いを果たすも、太平洋戦争のため出兵。
敗戦後、持ち前の国際感覚と強靭な意志で、後の日本の影の立役者となる。
モデルは実業家、白洲次郎。【ラストダンスは私に】
真夏の夜のハムレット
2008年8月23日初演。PHOENIX 第3回公演。
<STORY>
人気絶頂のロックスター、ジョナサン=ジョースターは、
コンサートの最中に謎の電流を身体に受け、
中世のデンマーク王国にタイムリープしてしまう。
彼は王子、ハムレットとなっていたのだ。
ハムレットの父王はすでにこの世になく、
後を継いだクローディアス王が独裁体制を敷いていた。
圧政と重税に苦しむ貧しい国民の有様を目の当たりにしながらも、
何もできない自分の無力さに、ジョナサンは愕然とする。
モリス
フランス人の敏腕画商。無名のチャールズ・ストリックランド
の絵に惚れ込み、パリで個展を開催する。その後、タヒチに
逃避したストリックランドを探し出し、豹変した彼の絵を全て買い取る。
劇中の語り部として登場。【PAINT IT BLACK ~ある画家の生涯~】
や行
ら行
ラストダンスは私に
2008年6月28日初演。PHOENIX SIDE STORY。
<STORY>
昭和63年、東京町田市郊外の静かな一軒家に老人はいた。
そこへ迷子の少女が現れる。
くったくのない少女の話相手をするうちに、老人は若き日の自分を思い出す。
昭和15年、青年の名は前田士郎。
英国の海外留学を経た彼は、完璧なダンディズムを身につけ帰国していた。
やがてダンスホールPHOENIXで晶子と運命の出会いを果たす。
しかし、既に日本は、太平洋戦争という、引き返すことのできない哀れなレールの上にいた。 |